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  • 警察庁「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見を募集しています

    「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集

    警察庁の有識者検討会で2023年12月22日、「物流2024年問題」への対策のため、高速道路における最高速度の在り方を検討し、大型トラックなどに適用される法定の最高速度が時速80キロから90キロに引き上げることを提言していました。
    この大型トラックなどの最高速度を引き上げることについて警察庁では意見を募集しています。

    「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」について意見の募集

    意見は、インターネットまたは郵送でのみ受け付けられています。
    電話による意見は受け付けておらず、個別の回答はありません。

    意見提出期限 : 2023年1月12日(金)から2024年2月10日(土)までの間(必着)

    警察庁「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について
    https://www.npa.go.jp/news/release/2024/20240111001.html

    最高速度引き上げの経緯

    1963年に国内で初めて高速道路が開通した際に、大型トラック(大型貨物と車両総重量8トン以上の中型貨物)の高速道路での最高速度は80キロと定められ、今まで変更されてきませんでした。「2024年問題」の対策として、最高速度の引き上げを提言しています。

    警察庁によると、高速道路における交通事故データ分析結果で、交通事故件数は、この20年間で大型トラックが50%超の減少していることが分かっています。最高速度を時速90キロに抑えるスピードリミッター(速度抑制装置)の装着が義務化された効果としています。また、実勢速度(実際に出している速度)は大型トラックが87キロという結果になっています。

    検討会でのヒアリングによると、メーカーからは90キロまでの速度ならば車両の安全性が確保されるとし、自動ブレーキなどの安全装置が広く普及していることも考慮し、「90キロに速度制限を引き上げても、交通安全に大きな心配がない」という結論に達しました。

    運送事業者に対するヒアリング結果では、最高速度の引上げは、目的地までの到着時間の短縮による輸送品質の向上や、労働生産性の向上等のメリットがあるという意見が出されています。

    トレーラーの最高速度引き上げについても話し合いが行われましたが、80キロより速い速度ではトレーラーの牽引部分の安全性がまだ確認されていないため、その提案は見送られました。