2022年2月から、北海道・京都府・千葉県・山口県の4道府県で運転免許更新時の講習がオンライン化されています。これは、「オンライン更新時講習モデル事業」と呼ばれる取り組みで、警察庁が推進しています。
警察庁は、2024年度末までに運転免許更新時の講習を全国でオンラインで受講できるようにすることを目指しています。
「オンライン更新時講習モデル事業」は、運転免許センター等での来場者の集中を避け、更新業務の効率性向上を目的としています。また、免許証更新における運転免許センター等での滞在時間を減らすことで利便性の向上が期待されます。
「オンライン更新時講習モデル事業」の概要
対象者
- ・ 優良運転者及び、一般運転者
- ・ マイナンバーカードを保有している人
- ・ 講習実施地域の居住者
※ 更新期間が満了する日の年齢が70歳以上の方は、オンライン講習の受講はできません。高齢者講習を受けた後、更新手続きが必要です。
オンライン講習内容
- ・ 優良運転者講習(30分)または、一般運転者講習(60分)の動画
- ・ 確認テスト
オンライン講習の受講方法
- 1. 専用サイトにアクセス
- 2. マイナンバーカードを使ってログイン
- 3. 講習動画視聴
- 4. 各チャプター終了後に確認テスト
- 5. アンケートに回答して受講終了
※ マイナンバーカードを読み取ってログインが必要なため、読み取りに対応したスマートフォンやカードリーダーなどの機器が必要です。
※ 講習動画を視聴する際には、合計3回、利用者の顔画像が撮影されます。これは免許センター等での更新手続き時に、受講者本人であるかを確認するためのものです。
メリット
- ・ 自宅等で受講できるため、時間や場所に縛られません。
- ・ 運転免許センターでの混雑が避けられます。
- ・ 免許受取時の時間が短縮できます。
警察庁が公表しているオンラインアンケート結果では、オンラインでの講習受講については、96.8%の方が「便利だった」「やや便利だった」を選択しています。 「今後も、オンライン講習を利用するか」という質問に対して、99.5%の方が「利用する」と回答していて、満足度の高い結果になっています。
デメリット
- ・ パソコンやスマートフォンなどの機器と、インターネット環境が必要です。
- ・ オンラインで講習を受けても、視力検査や写真撮影、免許証の受け取りは、必ず運転免許センターに行く必要があります。
免許証を受け取るには視力検査等のため運転免許センターなどに行く必要がありますが、待ち時間などを含めた手続きの時間を大幅に短縮できます。
警察庁は、2024年度末までに全国でオンライン講習を導入することを目指しています。オンライン講習の全国展開が進んでいくことを期待したいと思います。