JAHIC 日本高速情報センター

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  • 【高速道路】ちょっとしたマメ知識

    高速道路の豆知識

    GWで高速道路を利用する方も、多いのではないでしょうか?
    遠出をするのに欠かせない高速道路ですが、知っておくと便利なマメ知識をご紹介します。

    高速道路の脇にある「鯉のぼり」のようなアイテム

    吹き出し

    高速道路を走行していると、道路の脇に「鯉のぼり」のようなものが設置されているのを見かけることがあります。この鯉のぼりのようなものは、「吹き流し」と呼ばれています。
    これは、風の向きと強さをドライバーに知らせるために設置されています。橋の上やトンネルの出口など、風が通りやすいところに吹き流しが設置されています。

    風速によって吹き流しの角度が変わる
    • ・ 風が強くなると、吹き流しは斜めになびき始めます。
      斜めになびいている状態では3~5m/秒くらいの風が吹いている目安として判断ができます。
    • ・ 風速10m/秒になると、吹き流しはほぼ真横になびきます。
      風速10m/秒は、走っている車が横風にあおられる感覚を受ける強さです。吹き流しが真横になびいているときは、強風注意です。

    吹き流しの角度を見ることで、風の強さを推測することができます。また、風向きも注意するポイントです。吹き流しの先端で、風向きを把握し、風向きに合わせて運転の調整が必要です。

    走行中、突然の強風にハンドルをとられるとヒヤッとします。 車はスピードが速ければ速いほど風圧を受けやすくなるので、高速道路の走行中は特に注意が必要です。ハンドル操作に注意し、車間距離を十分に取ったりするなど、安全運転を心がけましょう。

    路肩や中央分離帯に立っている「数字」

    キロポスト

    高速道路の路肩や中央分離帯に立っている数字は「キロポスト」と呼ばれ、高速道路の起点からの距離を示しています。それぞれの高速道路には、「起点」があります。例えば「150」と書かれていれば、その場所が起点から150kmの距離にあることを示しています。
    起点は、中国自動車道であれば吹田ジャンクションで、新名神高速道路は四日市ジャンクション、東名高速道路は東京インターチェンジが起点となり、キロポストの表示は0と表示されています。(一部、例外があります。)

    「キロポスト」で高速道路の位置を把握したり、目的地までの距離を測ったりするのに役立ちます。また、緊急時に自分が走行している場所を伝えるのに役立ちます。例えば、高速道路で事故や落下物を目撃した際、「緊急ダイヤル(#9910)」に通報し近くのキロポストの数字を伝えることで、事故や落下物の正確な位置が特定することができます。

    高速道路の渋滞情報、どうやって調べてる?

    高速道路で突然現れる渋滞、いったいどこから情報を得ているのでしょうか。実は、道路に埋め込まれた「トラフィックカウンター」とをいうものを利用しています。
    首都圏近郊では、約2km間隔で設置されているトラフィックカウンター、各車線のアスファルトの下にコイルが埋まっていて、この上を通過する車両の速度を計測して、通過時間を計算しています。

    走行する車が時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返している状態になると渋滞として認識され、自動で最新の渋滞情報が発信されています。(都市部によっては、渋滞のひどさに応じて、時速25km以下や時速20km以下などの基準が設けられていることもあります。)

    また、「トラフィックカウンター」以外にも、高速道路巡回のパトロールカー隊員や料金所の職員らによる情報も集約し反映されます。

    普段何気なく使っている高速道路ですが、いろいろな工夫がされています。高速道路は、あまり景色が変わらない環境ですが、ふとした時に新しい発見があるかもしれません。