11月の「エコドライブ推進月間」は、警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省で構成される「エコドライブ普及連絡会」が推進しています。
行楽シーズンに入る11月は、多くの人が車で移動する機会が増えます。ガソリン代が高騰する中で、エコドライブの実践はますます重要です。燃費を意識した運転を心がけることで、無駄な燃料消費を抑え、経済的な負担を軽減できます。
エコドライブ推進月間を通じて、環境への配慮と同時に家計の助けになる運転方法を再確認しましょう。
「エコドライブ10のすすめ」
「エコドライブ10のすすめ」とは、エコドライブ普及連絡会が定めた、環境にやさしい運転方法の指針です。
エコドライブを実践するための具体的な10のポイントがまとめられたガイドラインです。この取り組みは、燃費の向上やCO2排出の削減を目指すもので、以下のような内容が含まれています。
- 1. 車の燃費を把握する
自分の車の燃費を日々確認し、エコドライブの効果を実感する習慣をつけましょう。燃費計やエコドライブナビを活用すると便利です。 - 2. ふんわりアクセルでスタート
発進時は穏やかにアクセルを踏んで、最初の5秒で時速20km程度を目指します。これだけで燃費が約10%改善します。 - 3. 車間距離を保って運転
車間距離を十分にとり、一定速度を心がけましょう。短い車間はムダな加速・減速を生むため、燃費が悪化します。 - 4. 早めの減速
信号待ちや停止が見えたら、早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを使いましょう。これも燃費改善に寄与します。 - 5. エアコンは適切に使用
暖房だけが必要なときはエアコンをオフにしましょう。冷房も、設定温度を過度に下げないように気をつけてください。 - 6. ムダなアイドリングをやめる
停車中はエンジンを切り、アイドリングを避けましょう。10分のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を無駄に消費します。 - 7. 渋滞を避けて出発
渋滞情報をチェックし、余裕を持って出発することで無駄な走行を減らし、燃費を節約できます。 - 8. タイヤの空気圧をチェック
タイヤの空気圧は定期的に確認し、適正に保つことで燃費が改善します。1ヶ月で5%程度低下するので注意しましょう。 - 9. 不要な荷物はおろす
必要のない荷物は車からおろし、重さを軽くすることで燃費を向上させます。外装品も使わないときは外しておきましょう。 - 10. 走行の妨げとなる駐車はやめる
交差点近くなどでの駐車は渋滞を招き、他の車の燃費を悪化させる原因になります。周囲に配慮した駐車を心がけましょう。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。
「エコドライブ10のすすめ」は、地球環境のために、そして自分自身の経済的な負担を減らすためにも、非常に有効な取り組みです。
エコドライブは、特別な装置やスキルを必要とするものではありません。ちょっとした工夫で、誰でも実践できます。ぜひ、この指針を参考に、日々の運転を見直してみましょう。
参考元:国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo10_hh_000329.html)