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  • 【脱炭素の取組み】高速道路で環境配慮型コンクリートを導入

    北陸自動車道

    NEXCO中日本は、高速道路事業の脱炭素の取組みとして、北陸自動車道のリニューアル工事において、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する「環境配慮型コンクリート」を初導入し、コンクリート製防護柵を施工しました。インフラ整備における環境への取り組みが加速していることを示しています。

    環境配慮型コンクリートとは

    コンクリートの材料であるセメントは、製造過程でCO2が大量に排出されており、その量はコンクリート1m³あたり約270~300kgと言われています。
    環境配慮型コンクリートは、従来のセメントの一部に高炉スラグやフライアッシュなどの産業副産物に置き換えた混合セメントを使用することで、製造過程におけるCO2排出量を大幅に削減できるコンクリートです。大手ゼネコンが中心となり、環境負荷の少ない新しいコンクリートの開発が進められています。
    今回の事例では、1立方メートルあたり約65%のCO2削減効果があるとしています。

    また、NEXCO中日本は、CO2回収技術の共同研究にも着手しています。CO2を、より少ないエネルギーで回収する方法として「湿度スイング法」の実用化を目指し、実証実験を行います。CO2を効率よく回収するためには、常に一定方向に風がある環境が適しているため、換気による風の流れがある高速道路のトンネルが対象となります。この実験で得られた成果は、将来のCO2削減に大きく貢献すると期待されています。

    新たな技術の開発により、脱炭素化への取り組みが着実に進展しています。

    参考元:NEXCO中日本
    (https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/6115.html)