三菱ふそうトラック・バス株式会社は2024年8月から、バッテリー交換式のEV(電気自動車)トラックの公道実証を開始することを発表しました。2023年の「ジャパンモビリティショー」で披露された自動交換技術を基に、実用化を目指し開発を進めています。
実証には、Ample社の交換モジュールを装着したバッテリー交換式のEVトラック「eCanter」が使用されます。ENEOSと連携し、京都市内に設置されたAmple社のバッテリー全自動交換ステーションを利用し、ヤマト運輸の集配業務で実用性が検証されます。
バッテリー残量が少なくなった「eCanter」が、バッテリー全自動交換ステーションに入庫すると、ロボットが自動でバッテリーを交換する仕組みで、わずか5分で充電交換を目指します。
実証では、各社が共同で、バッテリー交換式EVトラックの実用化における課題や利点を洗い出し、技術の拡張性を検証します。
この技術は、航続距離の不安を解消し、多様な物流シーンへの活用を可能にするだけでなく、車両の非稼働時間の大幅な削減などに繋がり、高い稼働率を実現します。
Ample社のバッテリー全自動交換ステーションは、EVトラックだけでなく、乗用車にも対応可能な汎用性を持つため、EVインフラの整備を加速させ、EV普及の基盤を強化することが期待されます。