電池交換式EV(電気自動車)トラックの事業化に乗り出します。いすゞは、3分で電池交換が可能な車両を開発し、取り換えを担うインフラも自社で運用するとしています。
EVは充電の待ち時間が課題ですが、充電済みのバッテリーと素早く交換できるため、待ち時間を大幅に短縮でき、効率的な稼働が実現できます。電池を交換する「無人ステーション」も開発し、物流企業の配送拠点や給油所などに設置することを想定しています。
荷物配送やゴミ収集車などに使う小型EVトラック「エルフ」をベースにした車両を開発し、2025年に実証実験を始めます。
充電式EVとの違い
充電式EVトラックの充電にはバッテリー容量などによって異なりますが、普通充電で10時間程度、急速充電で1~2時間程度かかります。
いすゞが提案する電池交換式EVは、ステーションでロボットが充電済みの電池と交換してくれ、交換時間は最短で2分30秒程度で、トラックが再び走行可能になるまで3分以内とかなりの時間短縮となります。
バッテリーを充電する時間も設定できるため、電気料金の安い時間帯や電力負荷が低い時間帯に充電することで、コスト削減が見込めます。車両とバッテリーを分離することによりバッテリー単独で運用ができるため、トラック間でのバッテリーシェアも可能になり資源の有効活用や再生可能エネルギーの活用が期待できます。