2024年6月から新しくなった近畿圏の高速道路料金ですが、この料金改定後の交通状況が公表されました。
6月から阪神高速では、料金体系の整理・統一を更に進めるため、新たな上限料金が設定されました。また、都心迂回割引や、大口・多頻度割引の拡充、深夜割引の導入が実施されました。新たな料金体制の導入後、交通状況にどのような変化があったのでしょうか。
料金改定後(1か月)の交通状況の主なポイント
- ⚪︎ 阪神高速の長距離利用が減少し、短距離利用が増加
- ⚪︎ 阪神高速の深夜利用が増加
- ⚪︎ 大阪都心部を通過する交通が減少し、都心部を迂回する交通が増加
阪神高速の距離帯別交通量
阪神高速の上限料金が1,950円に見直されました。2023年度(R5)と比較して、全体の交通量は1.4%増加していますが、30km以上の利用は減少傾向にあります。
(国土交通省)
阪神高速の時間帯別交通量
新たに深夜割引(20%割引)が導入されました。深夜割引対象の、深夜0〜4時の時間帯における交通量増加率は、全体交通量やその他時間帯の交通量の増加率を上回る、という結果が出ています。
(国土交通省)
大阪都心通過ルートと都心迂回ルートの利用分担
三宝JCT~東大阪JCT間において、都心迂回ルートの利用分担率が上昇し、都心通過ルートの利用分担率が低下する傾向が見られます。
(国土交通省)
神戸都心通過ルートと都心迂回ルートの利用分担
伊川谷JCT~東大阪JCT間において、都心迂回ルートの利用分担率が微増し、都心通過ルートの利用分担率が微減する傾向が見られます。
(国土交通省)
阪神高速の料金改定後、交通状況に上記の変化が見られました。長距離の利用が減少し、短距離や深夜の利用が増加するなど、利用パターンがシフトしています。
参考元:国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001837.html)