NEXCO西日本は、沖縄自動車道で実施中の沖縄自動車道特別割引をETC車に限り2025年3月末まで延長することを発表しました。
沖縄自動車道では、全線・全車種で通常料金より35.5%割引が適用されています。これは全国の高速道路でも珍しい割引率です。この割引は、1999年に導入された「沖縄特別割」が起源で当時、沖縄本島には鉄道がなく一般道が慢性的に混雑していました。そこで、沖縄経済の活性化と交通渋滞の緩和を目指して、政府の沖縄緊急経済対策の一環として割引制度が導入されました。現在も、沖縄自動車道の割引は継続され、沖縄の観光振興や地域経済活性化に貢献しています。
沖縄自動車道の割引について
1年前に予告されていた通り、2024年4月から、非ETC車(現金車等)には割引が適用されません。自動料金収受システム(ETC)搭載車のみが割引対象となります。
参考:NEXCO西日本
沖縄自動車道のETCの現状と課題
沖縄ではETCの普及率が低いことが課題となっています。沖縄自動車道におけるETC利用率は約66%であり、全国平均の約92%と比較して26ポイントも低い水準になっています。このため、料金所では渋滞が発生している状況です。インターチェンジのランプ等における追突事故は全国平均の約2.7倍にもなっています。
沖縄自動車道特別割引の延長で、自動料金収受システム(ETC)搭載車のみが割引対象となるのは、更なるETC普及促進のための取り組みで、ETC利用率を向上させることを目的としています。