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  • 【阪神高速値上げ】料金改定のポイントまとめ

    阪神高速値上げ

    6月1日より、阪神高速の料金が改定されました。特に、阪神高速を長距離走る利用者にとっては、大きな負担となっています。
    阪神高速道路の料金改定のポイントをまとめてみました。また、新たな割引制度についても、もう一度ご確認ください。割引制度をうまく活用すれば、時間と料金の節約ができるかもしれません。

    なぜ料金改定?

    従来の上限料金による都心通過交通の料金が低く抑えられ、都心部への交通集中を招いているという課題を踏まえ、「交通の分散」を促し、対距離制を基本とした「公平な料金体系」にするため、新たな上限料金が設定されました。

    料金の改定

    阪神高速道路株式会社は、2017年度より料金体系を対距離制に改定しましたが、物流への影響や非ETC車の利用者負担増を考慮し、激変緩和措置として上限料金を設定していました。しかし、対距離制を基本とした料金体系の更なる推進を目指し、今回の上限料金の改定となりました。

    • ・ ETC車の上限料金を引き上げ
      これまでの上限距離(軽自動車は31.5km、普通車は32.3km、中型車は33.1km、大型車は33.7km、特大車は34.4km)を超えてご利用する場合、新たな上限料金まで距離に応じた料金となります。ですから、長距離利用される方には大きな負担となります。
      ・ 普通車の場合 : 1,320円が→1,950円へ引き上げ
      ・ 大型車の場合 : 2,080円が→3,110円へ引き上げ

    • ・ 現金車の値上げ
      上限料金の改訂により現金車も、一部末端区間除いて距離によらず、普通車の場合1320円が→1950円へ引き上げ

    新規割引制度の導入

    割引制度をうまく活用すれば、渋滞のストレスの軽減や、高速道路料金の節約、時間の有効活用といったメリットがあります。

    深夜割引
    • ・ 深夜割引(20%)

    交通量が少ない深夜時間帯へ交通を分散し、日中の渋滞緩和を図ることを目的とした割引制度です。
    深夜割引は、午前0時から午前4時までの時間帯に阪神高速道路を利用される方に対して、20%の割引を適用する制度です。

    ただし、
    ・ 入口のETCゲートを通った時間が、適用時間内(午前0時〜4時)の利用が割引対象
    ・ 入口のETCゲートを通った時間が、適用時間外(午前0時〜4時以外)の利用は割引対象外
    となりますので、ご注意ください!

    都心迂回割引

    都心迂回割引は、渋滞を避け、時間短縮と料金節約の両立を可能にする便利な割引制度です。
    確かに、目的地までの距離は長くなりますが、渋滞を考慮すると、必ずしも都心経由ルートの方が短時間で到着できるとは限りません。時間帯によっては都心経由ルートよりも所要時間が短くなるケースも十分に考えられます。

    • ・ 大阪・神戸都心迂回割引
      (大阪・神戸都心部を迂回して走行した場合の料金を最短距離と同額にする割引制度)
      割引対象出入口間(4号湾岸線⇔名神高速道路等・第二京阪道路・第二阪奈道路等)を都心迂回ルート(6号大和川線~近畿自動車道経由)で利用した場合でも、料金が高くならないよう調整され、起点・終点間の最安料金と同額になります。
    • ・ 神戸都心流入割引
      (神戸都心部への流入時に適用される割引制度)
      割引対象出入口間(第二神明道路⇔名神高速道路等・第二京阪道路・第二阪奈道路等・西名阪自動車道・南阪奈道路等)を都心迂回ルート(中国道経由)で利用した場合でも、料金が高くならないよう調整され、起点・終点間の最安料金と同額になります。
    • ・ 大和川線・堺線乗継割引
      (大和川線と堺線を連続して利用した場合に適用される割引制度)
      両路線を「住之江」「鉄砲(西)/鉄砲(東)」間で乗り継ぐ場合に、割引対象入口を20時から6時までの間に通過する車両に限り、1回の通行とみなす乗継割引が適用されます。(割引対象入口を適用時間内に通過することが適用条件となりますので、ご注意ください)
    • ・ 関西国際空港方面割引
      (関西国際空港方面への流入時に適用される割引制)
      大阪都心部と関西国際空港方面の割引対象出入口間を対象ルートで利用した場合、いままでの上限料金1320円まで引下げる割引が適用されます。
    割引制度の拡充
    • ・ 神戸都心流入割引
      吹田方面と神戸都心部間の通行に、阪神高速32号新神戸トンネルや、7号北神戸線、中国自動車道を利用しても、最短ルートの名神高速道路と阪神高速3号神戸線を利用した場合と同じ料金で通行ができます。
    • ・ 大口・多頻度割引の拡充(最大35%→最大45%)
      物流を担う大口・多頻度利用の車両の負担が大幅に増加しないよう、最大45%の割引となる「大口・多頻度割引」が拡充されました。ETCコーポレートカードを利用し、条件を満たす場合に適用される制度です。

    阪神高速の料金改定は、利用者にとって負担増となっています。割引制度を活用して、少しでも安く利用したいところです。

    当組合が取り扱っているETCカードは、ご利用状況によっては阪神高速でも割引が受けられるカードとなっております。経費削減に貢献できる可能性がありますので、ぜひご検討ください。
    当組合の取り扱いETCカードはこちらから