2024年11月5日、国土交通省道路局、国土技術政策総合研究所、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)は、共同で自動運転トラックの公道走行に向けた実証実験を、新東名高速道路(駿河湾沼津SA~浜松SA)区間で開始することを発表しました。
実証実験の概要
実証実験は、2024年11月5日(火)から順次開始され、まずは自動発着確認や通信確認といった要素技術の検証が行われます。これにより、運転支援システムや車両間通信技術の実用性が確認され、自動運転トラックの公道走行における安全性と効率性が一層高まることが期待されています。
実験の区間は、新東名高速道路の駿河湾沼津SAから浜松SAまでの間で、実施時間は深夜帯に設定され、交通量の少ない時間帯を活用して実施されます。自動運転トラック専用のレーンも設定され、実験が行われる予定です。
重要な要素技術の検証
今回の実証実験では、以下の要素技術が順次検証される予定です。
1.自動発着確認
自動運転トラックが、目的地に自動で到着し、自動駐車・自動発進できるかを確認します。これにより、物流拠点での効率的な運行が可能になることが期待されます。
2.先読み情報提供システム(12月開始予定)
高速道路上の工事規制情報など、先読み情報を路側機から送信し、トラックが適切に受信できるかを検証します。このシステムにより、事前に進行方向や周囲の状況を把握し、安全性が向上します。
3.合流支援情報提供システム(2025年1~2月開始予定)
自動運転車が高速道路の本線に合流する際、適切なタイミングで合流を支援する情報提供システムを検証します。これにより、トラックのスムーズな走行と安全な合流が確保されます。
※実験開始時期は調整状況により変更される可能性があります。
今回の実証実験は、将来的な自動運転社会の実現に向けて、技術開発や制度整備を加速させる上で重要な取り組みです。自動運転トラックは、運転手の負担軽減や労働力不足の解消、さらには交通事故の減少に寄与することが期待されています。
国土交通省やNEXCO中日本は、今後も自動運転技術の実用化に向けて、関係機関と連携し、実証実験を進めていく予定です。
参考元:国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001853.html)