阪神高速道路会社は、松原線の喜連瓜破付近の通行止めを予定より3か月早く解除し、2024年12月上旬から中旬に再開する見通しだと発表しました。当初は2025年3月までの再開を目指していましたが、橋の架け替え工事が順調に進んだため、早期再開が可能になりました。
(阪神高速)
14号松原線・三宅~喜連瓜破が12月に通行再開
この工事は、阪神高速松原線は老朽化に伴い、2022年6月1日から、阪神高速14号松原線の三宅〜喜連瓜破間で、上下線の通行止めを上下線の通行止めを行い、高架橋の架け替え工事を進めています。
騒音が少ない工法を採用することで、夜間も工事を進められるようになり、予定より3か月工期を短縮し、予定より早い2024年12月上旬から中旬に再開する見通しだと発表しました。通行再開の詳細な日時は1カ月前をめどに発表する予定です。
工事短縮のために行われた取組
クレーン利用で効率化と時間短縮・撤去工法の変更
既設橋桁を撤去する際、高速道路上に仮設の橋桁を敷き、初めは隣の橋梁で組み立てた仮設橋桁を既設橋桁に送り出す予定でしたが、現地調査と設計の結果、高速道路上でクレーンを使って直接敷設する方法に変更し、工程が短縮となりました。また、既設橋桁を撤去した後の仮設橋桁の撤去についても、初めは隣接橋梁で解体する予定でしたが、重機の配置を見直し、上下線を一括で引き戻して解体する方法に変更することで、工程が短縮されました。
周辺環境に配慮した施工方法
当初は昼間のみ行う予定だった既設橋桁の撤去作業ですが、低騒音のダイヤモンドワイヤーソーや防音資材を使い、地域の方々の協力を得て昼夜連続作業が実現し、工程の短縮につながりました。
クレーンによる一夜の工事で効率化達成
新設橋脚の設置は、最初は多軸台車を使い複数日に分けて行う予定でしたが、構築範囲の見直しで軽量化が実現したため、クレーンを使って1夜で一括設置できるようになり、工程が短縮されました。