首都高速道路は、首都高上で車両火災が増加傾向にあるため、出発前の車両点検を呼びかけています。首都高では、今年7月までの4か月間で車両火災が9件発生し、昨年度の同期間と比較して倍増しています。特に気温が上昇する時期は、車両火災が多く発生する傾向にあります。
車両火災は、エンジン部分からの出火が多く、オーバーヒートやオイル漏れなどが原因とされています。また、タイヤのバーストから火災に至る場合もあります。このような事態を防ぐためには、冷却水やエンジンオイルの量や、タイヤの劣化や空気圧の状態など、日々の点検が非常に重要です。
万が一、車両火災が発生した場合、消火活動や道路施設の復旧作業等のために、平均4時間程度の交通規制が必要となり、周辺交通に多大な影響があります。
車両火災の主な原因
- ・ オーバーヒート
エンジンが高温になり、冷却水が不足することで発生します。 - ・ オイル漏れ
エンジンオイルが漏れて、高温となっている排気管に付着することで発火する危険性があります。 - ・ タイヤのバースト
空気圧不足などが原因でバーストし、バースト走行によりタイヤが路面摩擦して過熱・出火に至るケースがあります。 - ・ 電気系統のショート
配線やバッテリーの故障などが原因で、ショートが発生し発火する危険性があります。 - ・ 燃料系統のトラブル
燃料漏れや燃料ポンプの故障などが原因で、発火する危険性があります。
車両火災を防ぐために
車両火災を防ぐためには、事前のメンテナンスが大事です。
- ・ 日々の点検
エンジンオイル、冷却水、バッテリーなどの状態を定期的に点検し、異常があれば速やかに修理しましょう。 - ・ 異常を感じたらすぐに安全な場所に停車
高速道路を走行中に、異音や振動など車の異変を感じた場合は、すぐに非常駐車帯など安全な場所に停め、エンジンを停止し、非常電話や道路緊急ダイヤル(#9910)などで通報してください。
車両火災は、自分だけでなく、周囲の人も巻き込む危険があります。日頃の点検で、安全なドライブを心がけましょう。
参考元:首都高速道路株式会社
(https://www.shutoko.co.jp/company/press/2024/data/08/22_sharyokasai/)