高速道路を走行中、一度は「もし逆走車と出会ったら…」と不安に感じたことがあるのではないでしょうか。先日も、逆走車両との正面衝突事故という重大事故が発生しました。逆走は、一瞬の判断ミスや不注意が原因で起こる可能性があり、自分だけでなく、周囲の人々の命を危険に晒す重大な問題です。
高速道路における逆走問題は、依然として深刻な社会問題であり、多くの対策が講じられていますが、完全な防止には至っていません。
なぜ追い越し車線で逆走車と遭遇しやすいのか?
逆走車両との正面衝突事故は、ほぼ追い越し車線上で発生しています。逆走していると気づいていないドライバーは、一般的に左側の追い越し車線を走行してくることが多いです。これは、日本の道路が左側通行であるため、誤って逆走してしまった場合、自然と左側の車線を走行してしまうからです。
高速道路など多車線道路を走行する際は、追い越しが終わったら速やかに車線を戻り、必要以上に追越車線を走行しないように心がけることで、予期せぬ逆走車との接触事故のリスクを低減することができます。
もしも高速道路での逆走車に遭遇した場合の危険性と注意点
高速道路を運転中に、逆走車の情報を得たり、実際に逆走車を見かけたりすることがあります。このような状況に遭遇した際の適切な対処法をまとめました。
逆走車に遭遇する危険性について
- ・ 初期段階では逆走車の判断が難しい
本線を走行中は、前方から走行してくる車両を発見したとしても、初期段階ではそれが逆走車であるかどうかの見極めが難しいです。 - ・ 接近速度が速い
逆走車と走行中の速度が合算されるため、逆走車と判断してから、接近するまでの時間が極端に短いのが特徴です。
高速道路の情報板などで逆走車の情報を得た場合
- ・ 速度を落とす
急ブレーキをかけずに、ゆっくりと速度を落とし、安全な速度まで減速してください。 - ・ 車間距離を確保
前の車との間隔を十分に空け、いつでも停止できる状態にしてください。 - ・ 左車線を走行
一番左の車線を走行し、中央分離帯やガードレールを目印に、逆走車との衝突を避けてください。
高速道路で逆走車を発見した場合
- ・ 安全な場所に停車
路肩など安全な場所に車を停め衝突を避けてください。 - ・ 通報
道路緊急ダイヤル(♯9910)か警察(110)に通報し、逆走車の情報(場所、時間、車の種類など)を詳しく伝えてください。
高速道路は、予測できないことが起こりうる場所です。逆走車や落下物など、危険な状況に遭遇する可能性もゼロではありません。このような事態に備え、常に周囲に注意を払い、安全運転を心がけましょう。車間距離を十分に確保し、スピードを出しすぎないようにすることで、もしもの時も慌てずに対応することができます。また、普段から正しい運転姿勢を身につけることで、緊急時の運転操作にもスムーズに対応できるようになります。